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2010年09月 アーカイブ

気になる話し その5

そのころ(19世紀)は1年間コピーを固定して変えないのが習慣でした(ちなみにアゲート・ルールの活字はノミくらいの大きさで、老人には難物でした)。

これに対し、アゲート・ルール厳守のばかばかしさを見抜いたアイルランド移民のロバート・ボナーは、新聞1ページ全紙を買い切り、これに同じ宣伝コピーをアゲート・ルールの活字で600回繰り返すという、奇抜で皮肉な広告を制作しました。

彼はのちに自分の新聞「ニューヨーク・レジャー」に拠り、アゲート・ルールやせまいコラム厳守という伝統的な枠から広告を解放し、1ページ大の絵入り広告を取り入れました。

このようにベネットとボナーとは対照的でしたが、広告にニュース(変化)と繰り返しの相矛盾する原則を確立したといえるでしょう。

気になる話し その6

しかし、もっと基本的にいえば、広告業がサービス産業として確立されるためには、大量生産と大量販売が発生して、すでに価格競争よりも非価格競争-製品差別化、とりわけブランド・イメージの創造への転換が大企業によって志向されていなければなりません。

一方においては、デパートや通信販売などにみられるような大型小売販売業者がすでに登場しており、他方においては製造業者が販売機能を、これまで依存していた商人から奪い取り、独自の販売ネットワークを創設していたのです。

たとえばアメリカ最大の精肉業者グスタバス・スウィフトについてみると、チャンドラーは『経営戦略と組織』の中で次のように書いています。

・・・・・(1870年代終わりに)続く10年間、スウィフトは全国的な販売組織を作りあげるため、全力を傾倒した。

最初から彼は、冷蔵貨車では必要量のごく一部しか満たされないことに気がついた。

主要な都市には配給・販売組織を持った冷蔵工場、または冷蔵倉庫がなければならない。

支店または「営業所」は、冷蔵倉庫を運営するとともに、小さな町や村でも卸売店、また時には小売店までも経営した。

こうした商店は、しばしばスウィフトの有給代理人によって運営された。

こうして各支店のマネジャーは、一地域内で卸し・小売りという異なった販売活動を管理することになった・・・・・。

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