気になる話し その5
そのころ(19世紀)は1年間コピーを固定して変えないのが習慣でした(ちなみにアゲート・ルールの活字はノミくらいの大きさで、老人には難物でした)。
これに対し、アゲート・ルール厳守のばかばかしさを見抜いたアイルランド移民のロバート・ボナーは、新聞1ページ全紙を買い切り、これに同じ宣伝コピーをアゲート・ルールの活字で600回繰り返すという、奇抜で皮肉な広告を制作しました。
彼はのちに自分の新聞「ニューヨーク・レジャー」に拠り、アゲート・ルールやせまいコラム厳守という伝統的な枠から広告を解放し、1ページ大の絵入り広告を取り入れました。
このようにベネットとボナーとは対照的でしたが、広告にニュース(変化)と繰り返しの相矛盾する原則を確立したといえるでしょう。